こんなことありました/ヘブンズフォーチューンチャーチ(天運教会)

教会に通うある主婦の心に残る思い出や、心に響いたものごと

敵をも愛する

今年はコロナ禍で世界中の多くの人々がイエス・キリストの名のもとにいっそう祈りを共にした年でした。

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新型コロナウイルスの感染者が確認された各国・地域の旗が投影された「コルコバードのキリスト像」=18日、ブラジル・リオデジャネイロ(AFP時事)


前回、クリスマスにちなんだ記事の最後に、
「次回はクリスマスの主人公イエス・キリストが伝えた「愛」について
聖書の言葉をご紹介したいと思います✨」とお伝えしました。
mimipyon.hateblo.jp


イエス・キリストは世に表れてたった3年半の短い生涯でした。
神様の愛を世の中に伝え、ご自身もその愛を貫いた人生。
その愛の大きさを表す有名な聖書言葉の一つが

「敵を愛し、迫害するもののために祈れ。」
(マタイによる福音書5章44章)です。

クリスチャンであるかにかかわらず、聞いたことがある方も多いことでしょう。

この言葉には続きがあります。

「こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。
天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、
正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。
あなたがたが自分を愛するものを愛したからとて、なんの報いがあろうか。」
マタイによる福音書5章45~48節

ちなみにこの言葉の前にはインド独立の父、ガンジーが強く影響を受けたという
有名な言葉があります。

「悪人に手向かうな。もしだれかがあなたの右の頬を打つなら、他の頬をも向けてやりなさい。

これらはイエス・キリストが弟子たちに語った言葉です。
そして言葉だけではなく、イエス・キリスト自身が壮絶な苦難の中で
命がけで貫いた「完全な愛」でした。


イエス・キリストは、宗教人たちを中心に人々に迫害され
十字架に磔(はりつけ)にされるに至りました。
しかし、その身体的な極限の苦痛に加え、あらゆる誹謗中傷の苦痛の中で、
自分を憎んで殺そうとしている人々のために祈った言葉が…

「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです。」


本来十字架の刑は凶悪犯に該当する刑でした。
イエス・キリストを殺した人たちこそが負うべき十字架の刑。

命をかけて、敵を愛し、迫害するもののために祈り、
「完全な愛」を身をもって示したイエス・キリストの最後でした。


人類が直面するコロナ禍にあって、
自分や、自分を愛する人たちだけを愛する
ちっぽけな愛の世界を抜け出し、
敵までも愛する愛が広ることを切に祈ります。
まずは自分自身から…

年末年始、みなさんのご健康と安全が守られますように。


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